これはフードに含まれているカルシウムとリンの比率を意味します。

カルシウムとリンは、それぞれ単体の量が基準を満たしていれば十分、というわけではありません。この2つは体の中でセットで働き、バランスが崩れると、量が足りていても骨に異常が出ることがあります。

リンが過剰、あるいはカルシウムが不足すると、血液中のカルシウム濃度を保つために、副甲状腺ホルモンが分泌され、骨からカルシウムが溶け出します。これが続くと骨密度が下がり(骨減少症)、骨が脆くなって痛みが出たり、骨折しやすくなったりします。この状態を「栄養性二次性副甲状腺機能亢進症」と呼びます。

AAFCOの基準では、Ca:P比は1:1〜2:1の範囲に収めることが求められています。この範囲を外れると、それぞれの絶対量が基準を満たしていても、総合栄養食としては不十分ということになります。

実際に起きている問題

肉だけの食事は、リンに対してカルシウムが極端に少なくなりがちです。骨や内臓を含まない、赤身肉だけの手作り食・生食を続けた結果、大型犬の子犬が栄養性二次性副甲状腺機能亢進症を発症し、骨密度の低下により、歩行困難や病的骨折に至った症例が、獣医学論文でも報告されています(Nowakら, 2024)。

特にリスクが高いのは、大型犬の子犬

成犬はカルシウム過剰にもある程度対応できますが、成長期の子犬、特に大型犬種は影響を受けやすいとされています。カルシウム不足だけでなく、過剰も骨の発達異常や関節疾患のリスクになるため、大型犬用の子犬フードでは、カルシウムの上限が他のフードより厳しく設定されています。

本サイトの比較表では、カルシウム・リンをそれぞれ単独の数値だけでなく、Ca:P比を掲載しています。

ぜひチェックしてみてください。

参考文献

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