「高価なフードだから、栄養価も高いはず」
これも、実はよくある思い込みの一つです。
「1食あたりの値段」では、何も比べられていない
フードを選ぶとき、多くの人が見るのは「1kgあたりいくら」「1食あたりいくら」という数字だと思います。ですが、同じ価格帯・同じ量のフードでも、実際に含まれるタンパク質などの栄養素の量は商品によって違います。
つまり「価格が高い」ことと「栄養価が高い」ことは、別の話です。
正しい比べ方:「栄養1gあたりの価格」
そこで役に立つのが、価格を栄養価で割るという考え方です。
タンパク質1gあたりの価格 = 1kgあたりの価格 ÷ (1000g × 乾物換算タンパク質% ÷ 100)
これは、乾物換算(以前の記事を参照)と同じ発想です。%表示だけを比べるのではなく、水分を揃えた上で、さらに「そのタンパク質1gを摂るのに、実際いくら払っているか」まで踏み込みます。
具体例
| 価格(1kgあたり) | 乾物換算タンパク質 | タンパク質1gあたりの価格 | |
|---|---|---|---|
| フードA(一見お手頃) | 2,000円 | 18% | 2000 ÷ 180g = 11.1円 |
| フードB(一見高額) | 4,000円 | 40% | 4000 ÷ 400g = 10.0円 |
1kgあたりの価格だけを見ると、フードBはフードAの2倍もします。ところがタンパク質1gあたりで比べると、実はフードBの方がわずかに割安という結果になります。「高いフード」という印象だけで避けていると、実は一番コスパの良い選択肢を見逃しているかもしれません。
これはカロリーでも同じように計算できます。「1000kcalあたりの価格」を出せば、必要なエネルギーを摂るのにいくらかかるかが分かります。実際、本サイトの比較表では、価格表記をグラムあたりではなく、カロリーベースで表示しています。
高価だと思っていたフードが逆にコスパが良かったり、お手頃価格だと思っていたフードがそうでもなかったり。一度計算してみると、そんな発見があるかもしれません。
参考文献
- Association of American Feed Control Officials (AAFCO). Official Publication(乾物換算・給与量算出の考え方).
- 本記事内の価格・成分値は説明用の架空の数値です。
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