犬種別のフードは、近年、多く見られるようになってきました。

なかでも柴犬用は最も一般的で、当サイトに収録している犬種別フードの中でも、23商品と最多でした。

では、柴犬専用フードは、一般的なドッグフードと何が違うのでしょうか。成分や原材料、カロリー、価格を比べてみると、大きく3つの傾向が見えてきました。

これは、柴犬が太りやすい体質であることと、ほかの犬種と比べて皮膚トラブルが多いことを念頭に置いて、フードが設計されているためです。

また、海外メーカーの商品よりも、国産メーカーから大袋の商品が多く発売されているため、価格も抑えられています。成犬向け商品の100kcalあたり価格は、一般的な成犬用が約46円であるのに対し、柴犬用は約14円となっています。

柴犬用フードは低脂肪・低カロリー

柴犬用フードと、犬種名のない一般的な成犬用フードの成分を比較しました。

項目柴犬用一般的な成犬用
脂質(乾物換算)の中央値10.0%13.3%
100gあたりカロリーの中央値325kcal360kcal
たんぱく質(乾物換算)の中央値24.4%27.8%
炭水化物推定値(乾物換算)の中央値50.0%44.4%

このように、柴犬用フードは、犬種名のない一般的な成犬用フードよりも脂質とカロリーが低めでした。

また、たんぱく質と脂質が低めで、その分、炭水化物の割合が高くなっています。

皮膚と被毛を意識した原材料が多い

ダブルコートの犬種のうち、柴犬などの日本犬やシベリアン・ハスキー、ゴールデン・レトリーバーなどは、特にアンダーコートの密度が高く、皮膚トラブルが多い傾向があります。

そのため柴犬用フードでは、皮膚と被毛の健康維持を重視した商品が目立ちます。

今回調べた23商品すべてに、魚、魚粉、フィッシュミール、魚エキス、魚油など、何らかの魚由来原料が使われていました。

魚に含まれるオメガ3脂肪酸のEPA・DHAには、皮膚のバリア機能を保ち、被毛のツヤや健康を維持する効果が期待できます。

イースター社の柴犬用7商品すべてには乾燥カモミールが使われ、そのうち5商品にはケルプミールも配合されていました。

また、スマック社の柴犬用3商品すべてに、リノール酸源としてひまわり油が使われていました。

これらは、同社のほかの犬種向けフードには見られない、柴犬用に特徴的な原材料です。

このほかにも、ビオチンやマリンコラーゲンなど、皮膚と被毛の健康維持を意識した原材料が使われている商品が目立ちます。

柴犬専用でなくても選べる

柴犬用フードには、これまで見てきたような傾向がありますが、なかには「柴犬専用」とうたいながら、成分や原材料が一般的なフードとほとんど変わらない商品も見られました。

つまり、低脂肪・低カロリーで、魚油など皮膚・被毛の健康維持を意識した成分が配合されていれば、柴犬専用ではないフードも十分に選択肢になります。

反対に、「柴犬専用」と書かれていても、成分や原材料に目立った特徴がない商品もあります。

フードを選ぶ際は「柴犬専用」という表示だけではなく、次の3点に注目してみましょう。

フードと一緒に見直したいこと

適切な体重管理と皮膚・被毛の健康を保つには、フード選びと同じくらい大切なことがあります。

体重管理では、毎日の散歩や適度な運動、おやつの量を管理することが大切です。定期的に体重を量り、見た目だけでは分からない変化を知ることも、肥満の予防につながります。

また、皮膚と被毛の状態を保つには、日々のブラッシングが大切です。

ブラッシングは自然に抜けた毛を取り除くだけでなく、散歩中に被毛に付着した花粉やほこりなどを除去することもできます。ブラシによる適度な刺激は皮膚の血行と皮脂の分布を促し、皮脂が被毛に行き渡ることでツヤも出ます。

さらに、ブラッシングをしながら皮膚に触れることで、赤みや湿疹、脱毛などの変化にも気づきやすくなります。

ブラシが嫌いな子の場合は、手にはめるグローブや拭き取りシートなどを使い、体をなでるようにお手入れするだけでも、抜け毛や付着物を取り除くことができます。

皮膚を健康に保つためには、日頃のブラッシングに加えて、定期的なシャンプーも欠かせません。

犬は人間と皮膚の厚さや被毛の量、皮脂の分泌量が異なるため、人間のように毎日お風呂に入る必要はありません。

シャンプーのしすぎは皮脂を取りすぎてしまい、かえって皮膚を乾燥させ、バリア機能を損なう原因にもなりかねません。犬の場合は、月に1~2回程度のシャンプーが一般的な目安です。

柴犬用と、よく似た特徴を持つフード

当サイトでは、次の二つに分けて商品を掲載しています。

### 柴犬専用フード

柴犬用として販売されている商品を、脂質、カロリー、原材料、価格などで比較できます。

### 低脂肪で皮膚・被毛に配慮したフード

柴犬専用ではない商品の中から、脂質が低めで、魚油や植物油、オメガ3脂肪酸など、皮膚・被毛の健康維持を意識した成分が配合されているものを抽出しました。

実際の商品で見てみる

記事で説明した項目を、掲載商品のデータで確認できます。

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