本サイトの比較表に「炭水化物 目安〇%」という項目があります。実はこれ、パッケージにそのまま書かれている数字ではありません。

パッケージには、そもそも炭水化物の表示義務がない

ドッグフードのパッケージ(保証成分値)に必ず書かれているのは、タンパク質・脂質・水分・粗繊維の4項目です。炭水化物は、これらとは違って表示義務がないため、多くのメーカーは、炭水化物の数字をそもそも公表していません。

そこで本サイトでは、パッケージに載っている数字から、計算で炭水化物の目安を算出しています。

炭水化物(目安) = 100% - (タンパク質% + 脂質% + 水分% + 灰分% + 粗繊維%)

これは、全体から、水分、タンパク質、脂肪、繊維、灰分の量を引いた残りを炭水化物として算出したものです。これを「無窒素浸出物(NFE)」と呼び、主に糖やでんぷんなどのエネルギー源となる炭水化物を意味しますが、引き算から算出されているため、有機酸やリグニンなどの微量な非炭水化物成分も含まれています。

AAFCOにも、最低値・最高値の設定がない

AAFCOの栄養基準には、炭水化物の最低値も最高値もありません。これは、炭水化物がそもそも「他の主要成分を全部引いた残り」として扱われている以上、基準を設定する対象になっていないからです。

「低炭水化物設計」の実態

つまり、炭水化物はフードを設計する際に直接コントロールされているわけではなく、タンパク質・脂質の配合量を増やせば減り、逆にタンパク質と脂質を抑えれば、増えていく副産物と言えます。

安価なフードは炭水化物が多い?

そして、この炭水化物源は一般的に原材料で言うところの、トウモロコシや小麦にあたります。一方でタンパク質源は、肉・魚・ミールで、その原価は、穀類より高価になります。安価なフードは、この高価な動物性タンパク源の比率を抑え、その分を安価な炭水化物源で埋めています。つまり、「炭水化物の割合が高い=動物性タンパク源の比率が低く、原価を抑えた設計」と考えるのが一般的です。

炭水化物の数字を見るときは、同時に価格に注目してみてください。もし、炭水化物は多いのに価格は高いようなフードがあれば、少し疑ってみることをお勧めします。